麒麟山酒造 kirinzan sake  brewery

麒麟山酒造株式会社

常務取締役 漆原 典和

「日本酒」とはお米を原料とし
法的に適った製造方法を経てできたものを指しますが、

「地酒」とは蔵元のある土地で作られた米を原料とし、
その大地の影響をたっぷりと受けた水を使い、
その気候の中、その土地の蔵人によって醸され、
そして何よりもその土地の人たちが日々の生活の一部として慣れ親しみ、
飲んでいただけるお酒だと考えます。

そんな「地酒」のありかたを目指す蔵元、それが麒麟山酒造です。

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雪国新潟と日本酒
ニュース

2020.02.12

雪国新潟と日本酒

潟県阿賀町の酒蔵、麒麟山酒造

つがわ狐の嫁入り行列で有名な阿賀町にある麒麟山酒造、その歴史は1843年(天保14)にまで遡ります。そんな麒麟山の酒蔵は伝統と趣を感じさせます。

新潟県阿賀町の酒蔵、麒麟山酒造

間の経過を感じる

戦前につくられた蔵にはタンクがずらりと並んでいます。現在は別の新しいタンクを使っているそうですが、一つ一つが重厚な雰囲気を醸し出しています。

時間の経過を感じる

を育てる

木目が美しい、麒麟山酒造こだわりの製麹室が辛口一途の酒造りを支えます。

麹を育てる

「酒の母」をつくる部屋

もろみの中でアルコールをつくる酵母菌を増やすための酒母を管理する部屋が酒母室です。酵母菌だけを繁殖させるために低温が保たれ、酒母の華やかな香りが立ちこめます。
写真は,麒麟山酒造に協力していただいた新潟大学の授業科目「地元学入門」を通じて,学生が主体的に企画した見学ツアーの様子です。

「酒の母」をつくる部屋

底された品質管理

2016年7月に完成した「鳳凰蔵」。麒麟山の淡麗辛口を守るために、搾ったお酒を貯蔵管理しています。ここでお酒を寝かせることで、常に高品質なお酒を供給できます。

徹底された品質管理

凰蔵見学の様子

伝統的な酒蔵と対照的に、現代的な設備がひしめく鳳凰蔵。ツアーに参加した学生は,鳳凰蔵の広さ,理路整然と並ぶ巨大なタンク,徹底した品質管理の設備に圧倒されていました。

鳳凰蔵見学の様子

元に寄り添う酒造り

麒麟山酒造は地元の人たちに愛されるお酒造りをモットーに、地元阿賀町で酒米を栽培しています。今では、原料米の全てが地元産米です。

地元に寄り添う酒造り

賀町を流れる常浪川

奥に見える麒麟山の麓を流れる常浪川。流域の広大なブナ林が濾過した伏流水が、麒麟山の仕込みに使われます。

阿賀町を流れる常浪川

「阿賀町愛」

「麒麟山のバックボーンは阿賀町、地元阿賀町に貢献する酒造りを」。麒麟山だけがもうかるのではなく、阿賀町と共に発展していく、そんな酒造りを目指しています。

「阿賀町愛」

だわりと伝統の淡麗辛口、麒麟山

地元の米と水を使って、地元の土地で醸し、地元の人に愛される地酒。毎日飲んでも飲み飽きしない淡麗辛口をご堪能ください。

こだわりと伝統の淡麗辛口、麒麟山

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ごあいさつ

新潟の三条市、酒屋の実家に生まれた私は、高校卒業した後、修行のために大阪の酒屋に入りました。そこで日本酒に興味を持った私は、新潟に戻りとある酒造で五年間酒造りに携わりました。 工業高校出身であった私は、自分がつくったものが評価され、それが人に喜ばれることにやりがいを感じる性格でしたので、大量生産ではない自分の手で醸す酒造りに感銘を受けました。

その後、実家に戻って家業を継ぎましたが酒造りへの思いはあきらめきれませんでした。 ある日友人に言われた「酒造りがしたいんじゃないの?」という言葉に背中を押され、今の麒麟山酒造に入社しました。

麒麟山酒造で一年酒造りをした後営業に移り、今は常務取締役をしています。 「麒麟山を“たくさん”ではなく“しっかり”売ってもらう」。蔵人の思いをしっかり伝え、それを理解してくれる酒屋さんに売ってもらうこと、作り手と売り手の和をつなぐことが私の使命です。

麒麟山は、地元阿賀町でとれた酒米と御神楽岳を水源とする常浪川の伏流水で仕込まれます。日本は少子高齢化で農家の跡継ぎが足りないことによる耕作放棄地が増えており、阿賀町も例外ではありません。そこで麒麟山酒造は耕作放棄地になる前の田を借り、そこで酒米を栽培しています。また、杉林を伐採し、ブナを植林するなど、阿賀町の自然を保全する取り組みを行っています。

その土地の米と水で仕込み、地域の人に愛され、地域の発展に貢献する、麒麟山酒造の酒造りは阿賀町と共にあります。麒麟山酒造だけが儲かるのではなく、地元に還元できる仕組み作りが重要だと思っています。

阿賀町で酒米を栽培する、杉林を伐採しブナを植林する、これらの取り組みは阿賀町の原風景を守ることにつながります。これからずっと今の阿賀町の風景を残していきたい。そんな「阿賀町愛」を抱きながら頑張っています。

これからの麒麟山は、いつもの麒麟山の特徴である辛口一筋を守りつつ、若者や普段日本酒を飲まない人に向けた商品や飲み方を提案させていただきたいと考えています。 また、既に麒麟山を好んでくださる人々には、「やっぱりいつもの麒麟山」と思っていただける、そんな酒造りを目指して。

漆原 典和


記事作成 新潟大学 創生学部 佐藤 匠

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会社概要

会社名 麒麟山酒造株式会社
住所 〒959-4402   
新潟県東蒲原郡阿賀町津川46
TEL 0254-92-3511
FAX 0254-92-5166
HP http://kirinzan.co.jp/

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